料理の五十音が流行ってたので、料理上級者用の料理の五十音を作ってみた。
あ:アルコール
日本酒、赤ワイン、白ワイン、紹興酒、ブランデー、焼酎…
エタノールは有機物を溶かし込み気化させる効果による臭み抜き。
あるいは有機酸による旨味、醸造香の追加など万能選手。
飲んでも美味い。
い:一味唐辛子
京都名物:舞妓さんひぃひぃーシリーズの一味唐辛子はパンチが強くておすすめ。
他にも鷹の爪、韓国唐辛子、レッドペッパーなどはカプサイシン源として活躍。
う:うこん
うこんとはターメリックのこと。
黄色い香辛料でカレー粉の着色要素、
インドらしさの源、サフランの代替で使う。
え:XO醤
干しエビと干し貝柱を主体とした中華調味料。
モノにもよるが塩味はなく純粋な旨味だけ。
隠し味程度に入れると高級料理店っぽくなる。
お:オリーブオイル
Q: 一人暮らしでそんなに油を消費しません。何か一種類だけ油を買うならどれが良いですか?
A: オリーブオイル
生よし、炒めものよし、天ぷらよしで健康面でも優秀なオリーブオイル一択です。
安価なスペイン産あたりをリットルないし小瓶で買っておけば一人暮らしの自炊生活も捗ることでしょう。
か:ガーリック
青森県産乾燥にんにくスライスは日持ちするのでにんにく使用頻度が低い人には便利。
使用量多い人はユウキ食品のキザミニンニクを使うか、生のにんにくを都度調理するか。
き:ぎゅうにゅう
木次パスチャライズ牛乳は高いけど、その値段に報いてくれる味。
すべての牛乳がこのクオリティなら牛乳嫌いもなくなるだろう。
く:くずこ
葛粉とは吉野本葛から作られるデンプンを粉にしたもの。
料理のとろみ付けに使う。
塊状のものより、ムソーのような粉末状の方が使いやすいだろう。
類似だけど微妙に性質の違うものとして片栗粉、コーンスターチ、わらび粉などがある。
け:ケイジャンスパイス
ケイジャンスパイスとはアメリカの南部:メキシコとの国境近くで育まれた料理で主に使われるスパイスの配合のこと。
ジャンバラヤ、チリコンカン、スパイス焼きが手軽にできる。
こ:コチジャン
韓国料理には欠かせない辛味調味料。
さ:さとう
亜熱帯のサトウキビや寒帯のてんさいから作られる砂糖が安価ではあるが、
竹糖から作られる和三盆糖が最高峰。
四国東部で作られる讃岐和三盆、阿波和三盆が有名。
し:塩
天日塩や岩塩などいろいろあるが、なるべく海水に近い組成のものがよろしい。
高価なものを卓上用にして、
汎用調理用に安価なものを使うという作戦もあり。
す:酢
アルコールをさらに発酵させると得られる。CH3COOHを酸味の基とする調味料。
日本人の感覚に合うのは米酢。
きちんとした米酢はまず日本酒を醸造し、そこから酢に醸していく。
米酢:千鳥酢、富士酢
中国黒酢:鎮江香酢
バルサミコ酢:内堀醸造のものかイタリア産
せ:せうゆ(醤油)
井上醤油(奥出雲):古式醤油
末廣醤油(たつの):うすくち醤油
そ:みそ
石野(京都)の白味噌
後藤商店(愛媛)の麦味噌
カクキューの八丁味噌
た:たまねぎ
オニオン。
みじん切りたまねぎ炒めは万能甘み調味料と化す。
ち:チキンスープ・ちゅうかガラスープ
ユウキ食品のものが手軽で使いやすい。
中華(韓国)スープのベースとしても、中華料理の隠し味としても活躍する。
つ:ツナ缶
ツナ缶に魅せられたツイッタラーの人もいるくらいだし、
ツナ缶は調味料!
て:甜麺醤
上級者向け中華調味料。
わざわざこれを使わなくても何とかなることも多い。
と:豆板醤
中華の辛味調味料。
四川料理には欠かせない。
な:ナンプラー
ベトナムではニョクマム。
タイ料理で使われるカタクチイワシを原料とする魚醤。
醤油と1:1でブレンドすると日本人テイストなマイルドさが得られる。
に:にぼし
煮干し出汁は関西~瀬戸内圏内がホームグラウンド。
九州もんが自己主張するアゴのマーケティングが強すぎるので目立ってないが、
乾燥魚出汁の中では煮干しは外せない。
ぬ:ぬた
からし酢味噌のこと。
菜の花のお浸しやホタルイカに和えるとよろし。
ね:ネギ
ちょっとした吸い物に乾燥ネギを入れるだけで手抜き感が薄まる。
香味野菜として使うネギも立派な調味料。
の:のり
四万十川産青のりは至高。
ややパサパサ感が目立つが、安価なあおさという選択もある。
は:バター
450gほどの業務用無塩発酵バターを包丁で20~30g程度に小分けしてラップで包んでジップロックに詰めて冷凍庫へ。
これで1年持たせつつも使うときの利便性も高いという最強状態に。
ひ:ピーナッツバター
熱帯地方のレシピでピーナッツバターがソース、つけダレ、スープの一部として登場するものがある。
ただ、パンに付けるなどで大量消費ができないと買いにくいか。
ふ:フォン・ド・ボー
マスコットフーズのものがおすすめ。
カレーや洋風スープの隠し味に。
へ:ペッパー
ブラックペッパー、ホワイトペッパー、ピンクペッパー、グリーンペッパー。
ほ:ポン酢醤油
ポン酢といえば馬路村。
ま:マヨネーズ
松田のマヨネーズ:甘口をベースとして使う。
辛味が欲しいときはペルシュロンのマスタードを添付する。
み:みりん
三河みりん
福来純
九重櫻みりん
この御三家を買っておけば間違いはない。
む:こむぎこ
古代から麦粉は主食穀物として珍重されてきた。
麺やパン以外にもスープのとろみ付けや打ち粉に活躍する。
め:コンソメ
顆粒で使いやすいマスコットフーズのコンソメ。
も:もろみ
金山寺味噌のこと。
や:まっちゃ
京都は一保堂茶舗の抹茶。
抹茶塩に使う。製菓や飲んでもよし。
ゆ:ゆず
柚子は高知県産のものがよろしい。
よ:さんしょう
ぶどう山椒。
葉の木の芽も日本料理の香としてよく使う。
中国の花椒とは種類が違う。
ら:ラー油
ラー油はメーカーによって風味が全然違うので、
好みのものを見つけるか自作するか。
石垣島ラー油などがおすすめ。
り:りんご酢
バルサミコ酢の近縁。洋風料理に合う。
る:ルー
カレーを作るときはこれ。
スパイスから調合しなくても
追いクミンなどで調整は効く。
れ:レモン
柑橘類の中では一般的でどんな料理にも合う。
ろ:ろーりえ
西洋スープの臭み消しに。
わ:わさび
辛味調味料ではあるが、臭み消しやアクセントとしてジンジャー代用となる。
新鮮な生わさびは刺し身のみならず、そのまますりおろしてお茶漬けにするだけでご馳走。
を:かつを
最近は鰹節を削ることもなくなりまして、
でもだしを取るのは非常に簡単。
パックの削り節だと風味が落ちやすいのが難点。
ん:こんぶ
日本人の好む味。
だしを取るのがかつお以上に簡単な有り難い食材。