マンション断熱計画:窓編

アルミサッシ利権蔓延る日本でこの先生きのこるには

住宅後進国日本。
耐震性や耐湿度に極振りで断熱や空調性能は昭和から止まっている。
その最たる例がアルミサッシである。
住人の健康を蝕むアルミサッシ。
築50年後、住民が不健康に疲弊し、部屋もボロボロのカビた木材の外で
燦然と金属光沢が輝くアルミサッシが鎮座する。
我が大日本帝国製アルミサッシの耐久性にバンザイする家主と施工会社。
何のための窓なのか……住人にとってはクソくらえである。

が、幸いにも一軒家ではなくRC造の集合住宅なら手はある。
腐っても鉄筋コンクリートは強い。
気密性向上に寄与して熱が逃げにくい。
また上下に人が住むことで熱交換される表面積自体を減らせるのだ。

前置きが長くなったが、
度し難いアルミサッシ窓を並クラスの性能にすべく抗ってみよう。

窓ガラス部の断熱をアップ

単層ガラスでは真夏の煉獄炎も真冬の凍てつく波動にもワンパンでKOされてしまいます。
そこで窓に断熱材という鎧を着せるのが手っ取り早い。

賃貸でも原状回復しやすい
おすすめの装備はコレです。
ニトムズ 窓ガラス 結露防止シート 水で貼れる 幅90cm×長さ1.8m×厚さ約7mm

薄いのはダメです。
性能とかじゃなくて貼りにくいし剥がれやすいと使い勝手が散々です。
7mmのにしましょう。

7mm厚のシートは三角格子状に空気膜が配置されているので
ハサミで窓のサイズにカットするときに正確に長方形にしやすい。
横方向にしかガイドがなくて縦方向のカットときにナナメっちゃうとイライラしますよね。

断熱は一部分貼っても無意味です。最低限部屋単位で貼りましょう。

サッシの断熱をアップ

ガラスは薄いし面積も広いので熱を通しやすい(熱抵抗が低い)が、
アルミサッシの場合、サッシも高熱伝導のため熱を通しやすい。
サッシの断熱もニトムズがおすすめ。

ニトムズ サッシ枠 断熱テープ 40
ニトムズ サッシ枠 断熱テープ 16

16mm幅と40mm幅があります。
色とかどうでもいいです。
安いのを通販で大人買い。
吸湿テープと間違えないように。

大雑把でいいので貼っていきます。アルミの露出部を少なくしていくイメージで。
結露などで劣化して剥がれてくるので水は天敵です。
とはいえ、よほど酷い環境でもなければ2年ぐらいは余裕で耐えるでしょう。

効果の程は……

これだけで数度の温度上昇を感じられるはずです。
真冬の暖房切った早朝でも寒いながらも人権は確保されるレベルだ。
不足ならば夜間にどこから冷気が漏れ出てくるかを調査して塞ぎましょう。

これにて我々は標準的な断熱性能を得るに至った訳であるが、
これ以上の装備となると内窓DIYとなる。
制作費も面倒くささのランクも上がってくる。
どうしても耐えきれないならば内窓にチャレンジしてみよう。