新婚旅行 ヨーロッパ周遊 6日目 (6/15) ツェルマット~ピラトゥス

5日目のしおり

本日はツェルマットから氷河特急に乗りスイス中央を北上してルチェルンから
鉄道傾斜世界一のピラトゥス鉄道へ向かいます。

ホテル シェミニでの朝食 (7:00)

朝焼けのマッターホルンが眩しい。
あまりに眩しすぎてマッターホルンが白飛びするか背景が黒潰れするかしかない。
全体のガンマいじるだけではどうにもならないとかどんだけ。

朝食はバイキング形式で、朝早かったからか一番乗りだった。

黒パン最高。チーズも本場だけあって美味い。あとミネラル欠乏気味なので野菜を欲していた。

こちらも美味しそうですね。ただのミルクとパンなんだけどそれが美味いというのがスイス。

フロントからの風景をチェックアウト中に撮影。
朝食を取っている人たちがいますね。

Zermatt駅 (8:30)

本日は鉄道でガッツリ移動。
前日の反省を活かしてホテルのwifiでユーレイルパスをチェック済み。

氷河特急でアンデルマット(アンダーマット)まで行き、
ゲシュネンまで1駅を登山鉄道で下り、ルチェルン行きに乗ります。
ルチェルンからアルプナッハシュタッドまで行くとピラトゥス鉄道が見えてきます。

氷河特急はユーレイルパスでは乗車券部分のみ適用となります。
別に指定席券が必要です。
コロナ禍で2ヶ月前からしか予約できず、
予約できるようになってすぐアクセスしたのだがギリギリ数席空いている状況だった。
とにかく席取れてよかった。

神々しいGLACIER EXPRESSの文字よ!

ユーレイルパスがあれば指定席料は1人7000円ほどとそんなに高くない。
それよりチケット争奪戦に勝てるかどうか。

氷河特急 ツェルマット→ (8:52)

アンデルマットまで3時間ですね。途中はブリーグにしか停車しません。
その後はディゼンティス、クール、サン・モリッツに停車します。
8時間弱の長距離列車です。

我々の席だけディナーセットがなくて笑った。
まぁ注文してないからだけど、せっかくだからドリンクとか頼んでみるか。

氷河急行も日本語多いです。イヤホンで日本語案内も聴けます。

普通列車とのすれ違い。

さらばマッターホルン。またいつか。

カフェ・マキアートとノンアルコールビールで12.7CHFは2000円弱。
CALANDA 0.0とあるこのビール美味すぎる。
麦の味がしっかりと出ていて水もよいですね。
これを飲んじゃうと日本の大手ビールなんぞカスや。

お向かいの2人組はブリーグから乗車されました。
降車前に軽く別れを告げます。

牛が放牧されている広い平野と背景にアルプスという
ザ・スイス的な風景が続きます。

フルカ山岳蒸気鉄道。そんなのもあるのか。
峠越えルートは廃線の危機にあったのを有志が蒸気機関車買い戻して夏季に運行って
海外の鉄ヲタ、パねえ。

Andermatt (11:50)

着きましたアンデルマット

右が乗ってきた氷河急行。
左がゲシェネン行きの列車です。
アンデルマットは三方を峠に囲まれた盆地のような立地ですかね。

ここ調べているときにユーレイルパスの綴り問題があった。
ゲシェネンは現地語ではGöschenenとドイツ語で綴られるのだが、
ユーレイルパスは英語でしか読んでくれない。
で、英語名を調べてもマイナーな地名なのでよくわからんのですよ。
結局、英語表記は「Goeschenen」らしい。

アンデルマットを出発するとすぐに右手に見えてくるのが通称:悪魔の橋
悪魔に魂を売りわたさないとこんな険しいところに橋を架けるなんてできません。

アンデルマットからゲシェネンはたった1駅、5kmほどの区間です。
が、高低差300m以上を下るのでアプト式の軌道でゆっくり下っていきます。

ゲシェネン駅に着きました。ここで1時間ほど昼食休憩を取ります。
山間部のこの町は店が小さなパン屋とレストランの2件ぐらいしかないという何もない町。
ハイキングにはうってつけだけど誰もここで下車する人はいないだろう。だが、それがいい。

ザックを背負ったハイキングらしき客3人と軽く談笑。
スイスの現地人のようだ。アンデルマット方面へ徒歩で向かうらしい。
我々がアプト式鉄道で下ってきた区間は登りがいがあろう。

パンは外のテーブル席でいただいた。
天気が良くて、空気も澄んでいるから本当にハイキング気分で食べたよ。

Göschenen→Luzern (13:09)

次の目的地はルチェルンです。
ちょうどバーゼル行きの停車駅が少ない新快速みたいな列車がありますね。

ゲシェネンの南のゴッタルド超えもいつか試してみたいルート。

ゲシェネンから先がループ線がぐるぐる蛇行して進行方向がよくわからなくなります。
所々ループ線が見えていたのですが、写真には撮れず。

EastFeldまで下りるとそこからルチェルンまでは50mも下らないのでほぼ平地区間に入ったといえます。

Schwyzはどう読むのかわかりませんが、ここには勾配世界一のケーブルがあります。
角度にして45°を超えていて半分遊園地のアトラクションクラスです。

ぐにゃぐにゃと湾曲した形のルチェルン湖の先っちょが見えてきます。
エメラルドグリーンな美しい湖面に太陽光が煌めきます。

ルチェルンに着。軽く駅前みたらすぐに乗り換えます。
この駅はターミナルで各方面に列車が出ていてややこしいのですが、
GoogleMapを見たら解決した。
ルチェルン駅をタップすると列車番号がズラっと出てきて、
そこクリックするとその先の停車駅とかが表示されて地図上に線が引かれるの。
しかも遅れがあったら表示してくれるし。
これだと乗り間違えることもない。乗り換え案内いらずで最強ですね。

ピラトゥス山はこの険しいところに鉄道が通っています。
地図見ているだけでワクワクしますね。

アルプナッハシュタッド駅 (15:29)

駅の目の前にチケット売り場があります。

ピラトゥス鉄道の駅もすぐそばです。

ピラトゥス鉄道は鉄道傾斜としては世界一の480パーミルを誇ります。
1m進む間に48cm上がる勾配。
京都の鞍馬寺にあるケーブルと同じぐらいです。
しかしこちらは鉄の車輪で登っていく上に長距離。
約1600mを30分ほどで登っていきます。

料金は各種パスを持っているかと、往復のルートに依るが、
ユーレイルパス所持で行きは鉄道、帰りはロープウェイの場合
1人あたり36スイスフランだ。

アルプナッハシュタッド ピラトゥス駅 (15:50)

ここにも日本語が。列車にも日本語があります。
ロッヒャー式は普通の分岐器が作れないので
列車を線路ごと動かすことでスイッチします。

これがロッヒャー式の歯車。アプト式と違ってギザギザが水平についていますね。
これを2個の歯車で両サイドから挟んで粘着力を増すのです。

急傾斜をグイグイ登っていきます。
牛さんが長閑に歩いているのも見えました。

カメラを傾けているのではないのです。
階段の角度と同じ傾斜なのです。

中間駅に到着。すれ違いも結構あります。
基本単線なので、ここで線路ごとスライドして待避線に移動して待ちます。

ロッヒャー式線路のアップ。

中間駅を過ぎると樹木がなくなって荒涼とした大地が広がります。
ハイキングすると気持ちよさそう。

ピラトゥス鉄道は車体自体がケーブルカーにありがちな斜めになって高低差ついているのですが、
ゆるやかな区間では進行方向と逆向きに傾きます
この写真だと右側に進んでいて、それなりの傾斜で確かに登っているのですが、
車内では進行方向に沈んでいます。

後ろを振り向くとどんどん登っているなと感じる。

おっと後続車だ。

とんでもないところに線路を通していますね。

後ろが霞むぐらい登ってきました。そろそろ頂上です。

進行方向にピラトゥスクルムホテルが見えてきました。
ハイキング客もいますね。

頂上駅の分岐器。この線路がスライドして接続先が変わります。

ピラトゥス山 山頂 (16:40)

山頂駅に到着。ちょっぴり寒いけどゴルナーグラートほどではない。

ピラトゥス鉄道で登ってきた側とは逆サイドの展望台からはルチェルンの街並みが一望できます。
ルチェルン湖のギザギザとした輪郭がハッキリと見えます。
ルチェルン市街地の手前の方はロープウェイが繋がるクリエンスですかね。

駅舎と売店の建物。
地下でホテルと繋がっています。

ロープウェイが見えます。

山頂駅直前の鉄道。

ホテルの前にはピラトゥスの看板。
ピラトゥス伝説の龍のロゴにドヤ顔の7000フィート(2132m)の文字が。

ピラトゥスクルムホテル

ピラトゥス山頂には2つの宿泊施設があります。
4つ星で100年以上の歴史があるHotel Pilatus-Kulmか、
比較的新しい3つ星のHotel Bellevue
となればオンリーワンの体験ということでピラトゥスクルムの方にするしかないだろう。
3つ星の方もそこそこいいお値段しますしね。
コースの夕食付きでドリンク別で550スイスフラン程度で済むなら上々だ。

ベッドはダブルサイズかな。部屋はミラノのホテルガリレオぐらいとかなり広めでした。

電気ポットがあるのは嬉しい。
トイレは安っぽくシャワーのみとなっています。
まぁ山の上なので贅沢はいえません。

山頂散策 (17:30)

洞窟をくり抜いて作られた観光用の通路を歩きます。
地面が濡れていて滑りやすい。

ロープウェイの駅舎とピラトゥス山のピーク。

山の中にある謎の教会。

もう片方のピークからホテルと駅舎の建物群のショット。
両サイドがもう絶壁と急斜面なので細長い頂に沿うように建てられています。

夕食 (19:00)

夕食はコースなのだが、いくつかメニューで選択させられる。
スマホのカメラでGoogle翻訳させながらカンで肉料理を引き当てる。

スイスはヴァレー州のピノ・ノワール種を使った赤ワイン。
これもマッターホルン近郊の地域のワインを選びたくヤマカンで選択したのが当たりました。
肉によく合います。

前菜。黒パンにチーズ、ビーツのサラダなど。

チーズのサラダ。

パンプキンスープにポテトチップス入れるんだ。

肉だ肉だ。やはり赤身肉こそが史上。

謎ではないポテトとマカロニのサラダ。いたって普通。

デザートもしっかりボリューミーでした。

6日目まとめ

氷河特急にピラトゥス鉄道と乗った割にはあまり使っていないかも。
ルチェルンの安ホテルに泊まったら6万円ほどで済むかもね。
ということで今回のホテルは贅沢費=ラグジュアリー費として別扱いにします。

100万円の大台が見えてきました。

明日はスイスを脱出してフランスへ。
天気予報はヨーロッパ全般であさってからしばらく雨が続くという。
先行きは不安ですが、どうなる?