新婚旅行 ヨーロッパ周遊 5日目 (5/15) ミラノ~ツェルマット

5日目のしおり

本日はイタリアを脱出。
スイス入りしてマッターホルンのお膝元であるツェルマットへ向かいます。
昼過ぎからツェルマット観光です。
天気予報はあさってぐらいまで晴れ。オールグリーンです。

ミラノの朝 (7:40)

朝食付きのホテルだったのだが、朝早いのと昨日食べすぎたののダブルパンチで抜きにしました。
昼ぐらいにはお腹が空くだろう。
水分はホテルでもらえるミネラルウォーターで過ごしていたと思う。

ミラノ中央駅はファシスト時代に政権の権威を誇示するために立派に作られたものです。
独裁国家にありがちな大げさな駅です。
到着時はあまり確認できなかったので写真を撮っておく。

いよいよ今旅発のユーレイルパスの出番です。
我々が使ったのは1ヶ月のうち任意の5日間使用していいよというパスで、
複数ヶ国使えるグローバル用で1等、2等の両方乗れるやつにした。
2人分で752USDで1人1日当たりだと11399円になります。
一部鉄道では予約券が必要だったりするのですが、
乗車券部分はフリーなのでトラブル時に柔軟に経路変更できるというメリットもあります。
ヴェネツィア→ミラノのような高速鉄道が通る大都市間しか移動しないなら
価格メリットは少ないが、地方路線を巡って移動日と観光日を分ける旅だと有用性が高まる。

使い方は昔は紙で車掌さんに記入してもらう形式だけど、
今はさすがにスマホのモバイルアプリ版の方がよいです。
日本で旅程入れておきました。
時刻表のダブルチェックにもなって安心。

だが、当日ホテルでアクティベートするのを忘れて検札のときに引っかかりました。
10分ぐらいSIMの不調でネットと格闘してなんとか繋がりましたが、
皆さんはしっかりホテルのwifiが繋がっているときに済ませておきましょう。
確か一度オンラインにすると丸2日ぐらいはオフラインで使えるみたいな仕様だったはず。

電光掲示板の一番下に見えているDOMODOSSOLA行きに乗ります。
イタリアの端、スイスとの国境の町です。

ミラノからスイスのブリークを経て首都ベルンへ至る路線には特急のユーロスターが走っているが、
乗車距離にかかわらず一律でかかる予約料が2人で40ユーロもかかる。
ベルンぐらい長距離ならともかくブリークだしなと二の足を踏む。
さらにユーロスターとは名ばかりで快速列車との時間の差は45分ほど。
(うちドモドッソラでの乗り換え待ちが40分)
じゃあ巡航速度はほぼ同じだし特急乗る必要ないなとなった。
(一応ユーロスターは寝坊したときなどの緊急用として時刻は調べていた)

3両と短いものの塗装が真新しい列車。

2等車のみです。2階建ての構造だったがガラ空き。
1車両につき10人程度の乗客でした。

さらばミラノ

マッジョーレ湖はイタリア最大の湖。
Stresa駅付近では湖畔のベッラ島に浮かぶ宮殿が見られる。
まるでRPGの序盤で見えているのに行けない場所みたいですね。

ドモドッソラ駅 (10:10)

ドモドッソラ駅に着いたら雰囲気の違う列車が停車していました。

スイス鉄道の列車ですね。イタリアと違ってゴテゴテしていない感はあります。

遠くに南アルプスを望みながら待ちぼうけです。

Brig行きに乗り込みます。1等が数席あって、残り全部2等という感じですが、
ユーレイルパスのアクティベートがうまくいかずに車掌が来たので焦って楽しめていません。
イタリアでは検札なかったや。この辺はお国柄なのか、あまりにローカル線だからか。

長い長いシンプソントンネルを抜けるとそこはスイスだった。
脳内BGN♪「26ばんどうろ」

Visp (11:15)

Brig(ブリーグ)で乗り換えてVIsp(フィスプ)へ。
この路線は南北をアルプスに挟まれた谷間を通り東西に移動するには主線になります。
Vispからはマッターホルン谷へ向かう支線となり終点のZermatt(ツェルマット)まで行きますが、
ここで一旦降りて昼食とします。

スイスらしい料理を食べたいと思っていたので事前に調べていた「Restaurant Terrasse」を訪れる。
駅からは300mほどなのだが、坂道と石畳にスーツケースはいつもの苦戦を強いられる。

スイスの物価はやはり高いですね。量は多いと見て2人で2品しか頼んでいないです。

スイスといえばチーズフォンデュ。ってことでハーブの効いたハーブフォンデュをオーダー。
ワインで煮込んでいるためワイン臭がプンプンしています。
付け合わせのポテトも美味しいです。こういうのでいいんだよ。

偽カタツムリはヨーロッパでよく見るエスカルゴに似せたもの。
ガーリックバターは万国共通のうま味調味料。
ポテトとパンもあったし、これで十分お腹いっぱいになったよ。

Visp駅舎です。観光客も少なくて長閑。

予定より少し早めに着いたら急行がスタンバっていたので乗り込む。
3駅しか停車しないってことはいくつかスキップしますね。

ここからは山岳区間ってことでアプト式の歯車が見えます。
アプト式→通常区間→アプト式と交互に切り替わりながら登坂していきます。
切り替わりポイントでは15km/hほどに減速してガコンという音が聞こえるのでわかります。

どんどん登っていくので、すぐに高低差ができて眼下にスイスらしい風景が広がることもあります。
放牧されてる牛さんがその辺にいたりします。

氷河から生まれた川が侵食してできるのが谷間なので、
必然的に河川と並走しながら走っていくことになります。
少し青みがかった水が美しいですね。

Zermatt着 チェックインへ (14:14)

ツェルマットに到着しました。
壁面にはようこそツェルマットへと多数の言語で書かれています。
日本語、韓国語、簡体字、繁體字もありました。

駅前です。ゴルナーグラート鉄道の駅舎はすぐそばにありますが、まずはホテルへ荷物を置きに行きます。
なお、ツェルマットは環境保護のためガソリン車は禁止で走っているのは電気自動車です。

ホテル「Hotel-Steakhouse Cheminée」へ。
当初は節約で安ホテルにしていたが、少しいい所にした。
ステーキハウスがメインなのかな?今回は泊まるだけです。

部屋はミラノのガリレオよりは狭いな。
スーツケース広げると埋まります。
でもゆっくりと寝っ転がれるだけのスペースはあるので圧迫感はない。

ベッドは並かな。2人だとちょっと狭い感じもあるけど。

バス・トイレ一体型。きれいに掃除されている。

ベランダに出るとマッターホルンが。
マッターホルンビューにしといてよかった。
これぞツェルマットという風景。
あと晴れててよかったね。

ゴルナーグラート鉄道へ (15:12)

ホテルから駅舎へ向かって歩いているとゴルナーグラート鉄道のアプト式軌道が見えます。

チケットは1人往復110スイスフラン
ユーレイルパスでは割引が効かないので正規料金を払う必要があります。
観光代とはいえチトお高い。

駅の売店でハーブティを買い込む。
150mlほどのスモールワインも売っていたが、さすがにやめた。

出発するとツェルマットの町並みを眺めながらナレーションが流れてくる。
ナレーションは何ヵ国語かで行われ、
「ゴルナーグラート鉄道にご乗車いただきありがとうございます。
ゴルナーグラートまでの電車の旅が皆様にとって心地よい旅であることを心から願っています。」
といった日本語のナレーションも流れます。ここは日本人観光客多いので。

ツェルマットの標高は1600m、ゴルナーグラート頂上駅の標高は3100m弱です。
2300mぐらいになると森林が消えて荒れ地になってきます。

蛇行しながら高度を稼ぐので通ってきた線路がはるか彼方に見えます。
鉄道は休むことなく容赦なく上昇していくので頭が痛くなってきます。
これがアビスの呪いです。

終点の1つ手前の駅を出たあたり。
後ろに氷河が見えます。
温暖化で大分後退したそうな。
我々が亡くなる頃まで存在しているのかどうか。

ハイキング客も多いです。
時間があれば1駅歩くとかやってみてもいいかも。
ただし空気が薄いので注意する必要があります。

湖面にマッターホルンが映るスポットがあります。
ここはどうだったかな。

終点のドーム状の建物が見えてきました。
脳内BGMは宇宙兄弟の「ロケットロード」

快晴のマッターホルンがお出迎え。
ここまで晴れていると清々しいですね。
普段の行いが善いからかも。
気温は10℃はギリ超えていました。
私は外界用の普段着にセーター羽織っただけ。
短時間行動ならこれで十分です。

頂上の3100mホテル。カフェを楽しんでいる人がいますが、ここ宿泊できたかどうか忘れた。

ここまで登ってきた車両の勇姿です。

アプト式のポイントは複雑で萌えますね。

ホテルの部屋で夕食 (20:00)

麓に帰還して駅前のスーパーで買い出しです。
お目当てはスイスワインとお土産です。
で、夕食をどこかで食べる気力もない(むちゃ高そうだし)
なので部屋パーティ用の一式を買い込んだ。

3個あるボックス型のスイスチョコレートが1つ15スイスフラン。3つで6000円!
よくよくみると会計の半分近くを占めるぜ。
が、それ以外で6000円と考えると安くないか?
スイスワイン、炭酸水、カミソリ、ひよこ豆チップス、ヤギチーズ、ヤギミルク、ブラックベリー、
サンドイッチ2つ、ヴァレー州の赤身干し肉、サーモンペッパー、スイスのミルクチョコレート。
ワインはお土産です。安売りで10スイスフラン切ってたよ。
ミラノで飲みすぎてるだろうと強制休肝日のため炭酸水で乾杯。

ひよこ豆チップスはちょっとパサついてるが珍しい味なのでポリポリすすむ。
3スイスフランのブラックベリーウマー。量もたっぷりだし、これ日本で買ったら絶対1000円以上するだろ。
赤身干し肉はビーフジャーキーよりしっとりしていて生ハムに近い。
日本には輸入されないので現地で食べるしかないブツです。

ヤギチーズは1.5スイスフラン。これも日本で買ったら1000円はいくね。
ちなみにおにぎりは4スイスフランだったよ。
マスコミはニューヨークではおにぎりが5ドルで物価高とか言っていましたが、
まぁそんなものだろう。
でもこっちで激安のチーズや生ハム系の食品は日本では数倍するのよ。
この円安の為替レートを持ってしても。

5日目まとめ

  • ゴルナーグラート鉄道に乗車
  • スイスワインを購入する

といった大目標は達成した上で天気も良好なので100点満点だろう。
交通量のゴルナーグラート代が高いが必要経費で、他はそんなものだろうという滞在費。

明日はスイス2日目でスイスを縦断していく移動日です。